現場実況。社長が行くvol.4
代表取締役の吉村が、社員の仕事を現場からレポートします。
入社する前に知っておいて良かった、知っておきたかった。そんな情報をお届けします。
吉村造園株式会社が、どんな会社なのか? どんな仕事内容なのか?
あなたが働きたいと思えるかどうかを確かめてください。
「登れる。でも、切れるとは限らない。」 ──1年目では見えない“剪定の判断力”
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キツいけど、好き。それが本音。
吉村:本当に大きい木とかになると。本当1人で一日かけても終わらないみたいなっていうケースもなくはないんで。それこそ20mとか30mクラスの木とかになると、本当にあっちからこっちまでずっとね、渡り歩いてくるみたいな。こういう仕事もあるし。それはそれでなんか面白いですけどね。
僕は好きですね。
金子(カメラ):見てる分には面白いけどやってる分には?
吉村:やるのは、結構きついですね。「はい休憩」ってなっても、そこで休憩するみたいな。
金子:上で?木の上で?
吉村:上で休憩するもう本当にお昼までは降りてこないっていうのが多いですかね。
だから下からちょっと飲み物あげてもらって、ロープで引き上げて。上のいいポジションを取れるところで休憩するっていう感じで。
金子:ロッククライミングみたいな?
吉村:そうね。もうだから途中で降りてももう無駄になっちゃうんで、登るまでにやっぱり20Mの位置とかでやってたら、登り降りで結構時間かかっちゃうので。まあ降りるのは早いんだけど、ただやっぱ登ってくるのにね、結構エネルギーも使っちゃうから。
トイレ行きたくなったら降りようかなーみたいな。

「職人の“目”が育つまでには、少し時間がかかる。」
吉村:木の中にいて、外からの絵面が自分の中で感覚的にないと、外から『ここが出てるな』
『ここがちょっと飛び出てるな』『ここの辺が枝がちょっと濃いな』とか『茂りすぎてるな』とかっていうのが中に居ながら、見えてくるようになるのに、やっぱり時間がかかるのかなっていうところで。
だから、こっち(外)から今見てる映像が、木の中でなんとなく理解してないと、なかなかちょっと手も進まないというか。どこまで切ればいいのかな?とかっていうのが。
中には、ただ切ってるだけみたいな街路樹とかも結構多いんだけど。なるべく形をちゃんと整えながら維持していくという、そういう街路樹に今ずっと携わっているので。ただ切ってるだけじゃなくて、やっぱり先のことをちょっと見据えながら、残すべき枝を残して剪定する。
「登れる。でも、切れるとは限らない。」
金子:ロープワーク(高木剪定)は、入社1年目の人もやるんですか?
吉村:1年目では、やらないです。
金子:だいたい何年目ぐらいからとかってありますか?
吉村:1年目でも、もっと簡単に登れる木とかは、やってる。
金子:結構これ(木)高いですよね。この木で何メートル?
吉村:この木で約6メートルぐらい。木に登ることはすぐ出来るんだけど、登って剪定をしないといけないので。このくらいの木をひとりで剪定するのは、まだ1年目では難しい。どれを切るっていう判断とかが。

金子:こんなに木の上で動くんですね。さっきの渡り歩くじゃないけど…。
吉村:あまりじっとしている仕事じゃないんです。
足立:ガリガリになっちゃいますね。
金子:結構体重落ちました?入ってから。
足立:5キロぐらい落ちたっすね!痩せやすいんですけど。元々。
「枝にも“切る理由”がある。」──新人が教わる剪定の基本
※ここからは、若手スタッフ3人も交えながら話します。
左から
畑中:入社3年目・足立:入社3年目・佐藤:入社4年目

金子:どんなことを考えて剪定されてるんですか?
足立:『忌み枝』っていう良くない枝があるらしくて、真っ直ぐに立っている枝とか、幹に向かって、外じゃなくて。幹に内側に生えている枝とかを、基本いらない枝を抜いていくと綺麗になるって教わったことありますね。
畑中:(1本の枝に)同じ足を乗せない。同じ手を掛けない。違う枝に片手、片足ずつ乗せて上に登っていくっていうのを意識します。
佐藤:階段みたいに?
畑中:階段みたいに。
足立:安全第一で、怪我のないようにっていうのを心がけてやってます。
佐藤:枝1本に、足を2つ掛けて、この枝が折れました…。すると、この人落ちちゃうんで。それよりは、危ないから枝1本2本に片足ずつとか、手も片手ずつ持って体重分散させて、リスクも分散させるっていうのが安全になりますね。
金子:やり始めた時のことを覚えてたら教えてください
畑中:4・5mぐらいの木に、その時一緒に行った先輩たち一人一人に順番でマンツーマンで教えてもらいました。俺は【胴吹き枝】をむしっていました。
※【胴ぶき】幹や枝の途中から生えてくる新しい芽のこと
足立:入社して半年ぐらいで、6・7mぐらいの木を登ったんですけど、先端に行くのが大変で行けなかったので、胴吹き枝を一生懸命むしってた思い出があります。
佐藤:木に登り始めるのって入って半年ぐらいになるんでけど。登り始めて最初って、やっぱり何もできないんで木登り、自分でできる範囲でやって手が届くところをむしるっていうのが、その胴吹き枝をむしるってことになります。
切れば切るほど、木は反発する。
― 自然も人も、押さえつけると落ち着かない

吉村:これをもっとブツブツいっぱい切って小さくしたところで、またその切ったところから「バサッ」と吹き返して形も悪くなるし、木ぶりも悪くなるし。木に対して、ある程度葉っぱを少し残していくっていうことの方が、ズドーンと伸びるのを防げたりする。もうちょっと残して切ってもいい。
どうしてもたくさん切りたくなるんだけど。切っても結局、木は元の姿に戻ろうとするので。たくさん切ったから木が小さくなるってわけじゃなくて、たくさん切ればその分散発して、木もエネルギーを出して、元に戻るためにいっぱい伸ばす。基本的に木が落ち着かない。
金子:人間とそんなに変わらないですね?
吉村:うん、そうですね。抑え込めば抑え込もうとするほど、反発するっていう。だからある程度整えてあげるっていう方が、木は落ち着いてくる。
だからそれは自然のね、動物の植物もみんなそういうことなんですね。抑え込むっていうよりは、自然体でできるようなそういう形を作ってあげるっていうのが一番落ち着いてくる。落ち着かせられるポイントではある。
次回は、
入社後 いちばん最初に教わる【片し】編・【除草】編へと続きます。
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